大浜公園と旧堺燈台

朝、9時過ぎにはみなさん自転車博物館に集まってきました。曇っているので少しは楽かなと思いきや、朝からしっかり暑い空気に包まれています。

いつものように自転車博物館を出て土居川公園沿いに南下、その後旧市街を西に向かうと大浜公園です。

大浜公園は1879年に当時の堺県が旧砲台跡地に開設したもので、関西でも有数のレジャー施設として賑わったようです。
1903年には第5回内国勧業博覧会の第二会場になったこともあり、その時に水族館も作られました。
因みに堺港の龍女神像はこの旧水族館の守り神として建てられたものが再現されたとのこと。

大浜公園には数々の歴史遺構やトピックがありますが、この蘇鉄山もその一つ。一等三角点のある日本一低い山なのです。
標高6.97m 。皆さんで登頂しました。

蘇鉄山の麓にある擁護璽(ようごじ)には、1854年の安政南海地震の時の津波の教訓が刻まれています。堺でも大地震での津波で大きな被害が出たのです。
又、アカゲ猿の飼育施設もあり、数十匹の猿が元気に暮らしています。

ところで、大浜公園は1919年に第一回学生相撲選手権大会が行われた場所でもあります。
そんなことから大浜公園相撲場はアマチュア相撲の聖地と呼ばれているようです。この日は丁度小学生の試合が行われており、しばし見学させてもらいました。

このように、大浜公園だけでも堺の様々な歴史の一端を垣間見ることができます。

そんな大浜公園のすぐ隣の旧堺港には旧堺燈台があります。1877年に建造された木造洋式燈台で1968年まで使われていたものです。海に開かれていた町、堺のシンボルでもあります。

旧堺港には、海外との交易に活躍したる呂栄助左衛門の像や龍女神像などもあり、それぞれ巡った後再び旧市街に戻ります。

博物館への帰路の途中、山之内商店街を散策しました。この商店街は菅原神社、開口神社、住吉大社宿院頓宮を結ぶ江戸時代から栄えた通りなのです。日曜日ということもありシャッターの下りたお店も多かったのですが、賑わい盛んだったころの堺の町を偲ぶことができました。

この日もたっぷりと堺の歴史や出来事を堪能できました。参加者のみなさんお疲れ様でした。

自転車に乗るにも良い季節がやってきます。皆さんもゆっくりとご自身の住む町の歴史をたどってみてはいかがでしょうか。

  • 開催日
    2025年9月14日 日曜日
  • 天気
    曇り
  • 走行距離
    13km
  • 参加者
    6人+インストラクター2人

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